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たっちゃん成長日記

たっちゃん成長日記

人工授精

 人工授精というものを、誤解して受け取っている人は多いようです。
 私たちも、人工授精=体外受精だと思っていたので、主人は、そこまでしなくても、と思っていたようです。
 人工授精とは、排卵日にあわせて採取した精子を洗浄して、白血球などの異物を取り除き、元気に動いているものだけを選んで、直接子宮の中に送り込むことで、受精率は自然にやったのと同じくらいです。
 階段であがるか、エレベーターであがるかの違いで、ほんのちょっと、精子の手助けをしてやるだけのことなのです。
 だから、人工授精をしたからといって、必ず妊娠するわけではないのです。

 人工授精は、合計で4回受けました。
 そのうち1回は、生理が10日遅れるというところまでいきましたが、結局、どれも妊娠には至りませんでした。
 
 1回目。
 いつもどおり、排卵誘発剤をのんで、排卵の前に確実に排卵を促す皮下注射を打ちます。
 それから、2日後の朝に、主人の精子を採取し、それを持って病院へ。
 精子を洗浄してから人工授精を受けます。
 処置はすぐに終わり、10分程度内診台で静かにした後、1時間ほどベッドで安静にしていました。
 どうか妊娠しますように、どうかどうか、赤ちゃんができますように・・・
 そう祈りながら、時間が過ぎるのを待ちました。

 でも、2週間後に生理がきました。

 2回目は、もっと確実に排卵を促すために、排卵誘発剤の注射を打つことにしました。
 注射は、直接卵巣に働きかけるため、何個かの卵胞がいっしょに大きくなってしまうことがあるため、体外受精などで数個の卵子を採取したいときには有効なのですが、人工授精ではあまりに多くの卵子が出てしまうとよくないので、慎重にする必要があります。
 私も、一つの大きな卵胞の周りに、数個が大きくなりかけていました。
 その大きくなった一つを、確実に排卵させるための注射を打ち、また2日後に人工授精を受けました。
 そして、あまり期待しない振りをしながら、2週間を過ごしました。

 今度は、生理が10日、遅れたのです。
 私は期待し、もう一日待ってから、妊娠検査薬を試そうと思っていました。
 が、その日の朝、急にお腹が痛くなり、午後には出血しました。
 体温は高いままなのに、生理のような出血でした。
 3日後に、まだ体温が高いままだったので、病院に行きました。
 結局、妊娠しかかっていたのだろう、ということしか言えません。
 でも、私は期待が膨らみました。
 妊娠しやすくなってるのかもしれない、と。

 でも、3回、4回と人工授精を受けましたが、どれも2週間後に生理がきて、私はもうそろそろいいかな、という気がしてきました。

 面倒くさくなった、と言った方がいいかもしれません。
 通院のために仕事を早退し、人工授精のために、朝早くから準備をし、薬を飲んだり注射を打ったり、そういう一連のことが、もう面倒くさくなったのです。

 そして、私たちは、4回目の人工授精の後、生理が来た時点で不妊治療をやめました。


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